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zoom RSS 僕たち、大変っすよね

<<   作成日時 : 2013/12/04 02:01   >>

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この仕事を始めて3年余り。
会社に後輩というものが入ってきた。

23歳のその若造。
こいつがあの手この手で俺を苛立たせる。
世代間のギャップと片付けるのは簡単だけれど、
決してそうは言い切れない部分が多分にあると思われるのだ。

違和感の発端は、何気ない言葉遣い。
ある日、そいつが自分と俺をさして「僕たち」と言った。
一緒に炎天下のロケに行けば、「僕たち大変っすよね」と共感を求めるように言う。
帰り道では、「僕たち日焼けしましたよね」とのたまう。
本人は何とも思っていないらしく、以降連発しまくるので、
なんだか自分がひどくささいなことで苛立っているような気がしたりもしたが、
そうではないに違いない。

「僕」というのはそもそも「下僕」であり、身分の低い者に使われる言葉であり、
そのため自分のことを指す場合には謙遜の意味が込められているのである。
よって、そのようなへりくだった表現に「たち」という接尾で加えるのは、
先輩であるこの俺をそのレベルまで下げることに他ならぬ無礼千万の所業であり、
時代が違えば即刻打ち首、国が違えば射殺、時間があれば嬲り殺しにされて然るべきではないかと思うのだが、どうか。

他にもある。
前に記事にも書いた富士山ロケは、
他でもないそいつと一緒に行ったのだが、
泊った山小屋の寝床は、雑魚寝スタイルで、
仰向けに寝たら隣の人と肩がぶつかり合う程度にしか一人分のスペースがなかった。
そんななか、我々に与えられた場所は一番壁側の隅とその隣。

こんなとき、普通ならどうしますか?
もし俺が後輩だったなら、間違いなく隅のスペースを先輩に譲ります。
なぜならせめて端っこだったなら、少なくとも片側には誰もおらず、
壁側に寄りさえすれば邪魔されることなく眠れるかもしれないからです。
そんなの、当たり前のことでしょう?

しかしそいつは案内されるなり一目散に隅のスペースに自分の荷物を置き始め、
暗黙裏にそちらが自分のスペースであるように振る舞い始めたのだから、
俺はもう圧倒されて、かえって何も言えなくなってしまったのだった。

これは果たして世代間のギャップなのでしょうか?
単なる教育の不足なのでしょうか?

きっとこれは言ってやらないと直らないのだろうな、
今度そういう振る舞いをしたらキレてやろう、そう思っていたら、
そいつはそれから一か月ほど経ったある日、突然姿を消してしまった。
直接の原因は、別のディレクターと行ったロケで
映像を収録したメディアを紛失してしまったことらしい。
そのディレクターが気遣って、紛失してもなんとか成立するから大丈夫だと連絡を送っても
もはや何の返事もよこさない。
母親とは連絡が取れたらしく、聞けば彼は心の病にかかってしまったらしく、
しばらく仕事復帰は難しいと言われ、はや2か月。
もう戻ってはくるまい。

結局そのあとさらに仕事が忙しくなり、
急遽別のアシスタントを探し、今新しい人が来ている。
しかし、こいつがさらにとんでもない食わせ者なのだから、ひどいものだ。
それについては後日書くつもりだけれど、
ともかく人探しというものがいかに大変か思い知らされている昨今である。

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