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zoom RSS 「やり直し」機能に頼る感覚

<<   作成日時 : 2009/10/12 01:06   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

パソコンを使い出してから十数年。
それからというもの、
パソコンで頻繁に使う「やり直し」機能が、
日常生活で使えないことにやけにもどかしさを感じる。

念のために説明すると、「やり直し」機能とは、
「Ctrlキー」と「Zキー」
(Windowsの場合。Macの場合は「アップル」キーと「Z」キー。)でできる機能のこと。
例えば、Wordを使って文章を書いているときに、
間違って消してしまった文章を復元したり、
書き替えているうちにどんどんまずくなってしまった文章を元の状態に戻すことができる、
つまり、ボタン二つの簡単操作で、
覆水を盆に返すことができるという、実に画期的な機能なのである。

パソコンで作業するときは、WordやExcelなどに限らず、
ブログの文章を打つときでも、写真の編集時でも、
他にも至るところで活用できるので、
僕もかなり多用しているのだが、これにはどうも弊害がある。
その機能に慣れすぎると、
ひとたびパソコンを離れて日常生活を送るときに、
その「覆水が盆に返らない」現実に、
やけにもどかしさを感じてしまうことがあるのだ。

たとえば、携帯のメール。
打った文字や文章を間違って消してしまうことがよくあるが、
このとき、僕はとっさに「やり直し」機能が頭に浮かび、
一発でさっきの文字が戻ってくるボタンがあるかのように思ってしまう。
けれども携帯ではそれができず、いちから打ち直さないといけない。
これが、ひどくもどかしい。
(ウィルコムなどのPC型携帯ならできるのでしょうか)

さらにひどいのは、日常生活で、
飲み物や食べ物をこぼしてしまったり、
食器を割ってしまったりした瞬間。
このとき、頭に真っ先に浮かぶのは、
こぼしたものや破片がどこまで飛んだかや、
急いで用意すべきタオルがどこにあるかや、
また近くにいる人に被害が及んでいないかどうかなどではなく、
「やり直し」機能を使えば大丈夫!
という安心感である。
そして、その後に、一瞬遅れてやっと、
取り返しのつかない事態を飲み込む始末なのである。
おまけにそれからも、本当か?本当に「やり直し」は利かないのか?
と、どこか半信半疑なのだ。
この感覚、わかってもらえるでしょうか。

考えてみれば、
「やり直し」機能という、言ってみれば時間を少し前に戻す機能は、
パソコン誕生以前はおそらくなかったはずであり、
さらに、それに慣れすぎて、日常のあちこちで、
起こってしまったことを元に戻せない事態をもどかしく感じるという感覚は、
なおさらなかったはずなのだ。
けれども、この先パソコンが、
人間にとってさらに日常的なツールになったなら、
みんなが日々そんなもどかしさを感じるようになるのかもしれない。
今まで自然界には存在し得なかった不満が生まれるのである。
これは案外、人間にとって、
なにか新しいフェーズの幕開けというような予感がするのだが、どうかしら。

つまりは、昔の人が、
鳥に憧れ、自分も飛びたいが飛べないという不満を解消したいという思いが、飛行機を生み出したように、
この不満は、なにか新しい発明(時を少し元に戻すという装置)が生み出されるきっかけになるのかもしれない、という気がしているのである。

この話を信じるか信じないのかは、あなた次第です。

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